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出来高プロファイルとオプションの取組高:NY金先物

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 これまでフィボナッチ等級を使って、サポートとレジスタンスを算出していますが、出来高プロファイルも重要な情報です。実際の売買が多いエリアはレジスタンスとサポートになっています。 出典:TradingView 今回は、ドル建てのNY金先物の固定期間出来高プロファイル(FRVP)を使って、上昇中の金先物のサポートポイントを探りました。 **① 2361米ドル** **② 2187米ドル** ①と②はこの先、重要なサポートポイントになると考えられます。 フィボナッチ分析と出来高プロファイルはサポートとレジスタンスを探るうえで貴重な情報ですが、それとは別に一般公開されているオプションのOpen Interest(取組高)データにも目を向けるべきです。 4月12日時点では、2360米ドルと2300米ドルのPutオプションが大量に残っています。市場価格に近い2360米ドルは①と1米ドル差です。目先は2360米ドルを割ってくるようであれば、ストップを巻き込んで、想定よりも大きく下落する可能性があります。 出典:シカゴ・マーカンタイル取引所(CME) 強い上げ相場となっているNY金先物ですから、レジスタンスレベルが注目されます。 フィボナッチ・エクステンションを使用してレジスタンスを割り出していますが、それ以外にシカゴ・マーカンタイル・エクスチェンジ(CME)が公開しているオプションデータに目を向けると、4月12日時点では、2500米ドルのCallオプションが大量に残っています。 直近は2500米ドルまで上昇しないと予想する向きが多いようで、この価格帯が重要なレジスタンスゾーンとして意識されています。 ===== 【トレーダーズ・アルマナック】 市場分析のプロが独自の視点で 日経225・WTI原油・他市場を解き明かします 次のトレードで成功を手にしましょう! 詳細はリンクから👇 https://tinyurl.com/36hscujp #シーズナルパターン #市場間分析 #COTレポート分析 X アカウント: @LWjapan TradingView アカウント: https://jp.tradingview.com/u/tf_method/

シーズナルパターンの活用:東証グロース250指数

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東証グロース市場とは、2019年4月に開設された東証の新しい市場で、成長性の高い中小型企業向けに位置づけられています。旧東証マザーズ市場が前身であり、2022年4月に東証グロース市場に改称されました。 東証グロース250指数(グロース250)は、東証グロース市場全体の動向を把握するための指標として利用されています。 グロース250の季節性パターンは、2004年から2023年までの過去データを分析すると、以下の傾向が見られます。 今年1月からここまでのグロース250の動きとシーズナルパターンを比較してみます。 12月から1月にかけて、グロース250は上昇する傾向があります。これは、年末年始のボーナス効果や、新年度に向けて企業業績への期待が高まるためと考えられています。 今年のグロース250は1月に大きな上昇は見られなかったのですが、例年よりも一ヵ月遅れて2月に上昇しました。 3月期決算発表を控えた3月には、企業業績への懸念からグロース250が下落する傾向がありますが、今年も季節性パターン通りの展開をみせていました。しかし、グロース250は3月後半からシーズナルパターンに反して下降してきました。 4月は新年度の始まりであり、企業業績への期待が高まることから、グロース250は上昇する傾向がありますが、3月後半からの下げが加速しています。 ここで、グロース250の4月のシーズナルパターンを確認してみましょう。 グロース250は過去データから4月に上昇する傾向になっています。しかし、この傾向は過去のある一定期間のデータをもとに算出した検証結果であって、必ずこの通りにグロース250が動くと言うことではありません。 シーズナルパターンを活用する際、重要になるのは現状のマーケットの流れ(トレンド)です。 最近のグロース250の動きを日足チャートで確認してみます。 例年、4月のグロース250は上昇基調ですが、グロース250は3月後半から下降しています。 グロース250の日足チャートとトレンド系テクニカル指標のMACDから4月1日以降、短期トレンドが上昇から下降に転じています。そのため、強気地合いの4月であってもグロース250の下げを止めることができないかもしれません。 シーズナルパターンを活用するためには、各々が明確なトレンドの定義を持っていることが前提となります。その上で、現状のト