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6月, 2021の投稿を表示しています

ジェフリー・ハーシュのブログ翻訳:2021年6月23日より

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 NASDAQ’s Mid-Year Rally Begins Early ナスダックの年央の上昇は例年より早めのスタート 1980年代半ばには、市場はテクノロジー主導の市場へと進化し始め、初夏には市場の焦点がテクノロジー企業の第2四半期の業績見通しへと移っている。好業績を期待し、6月の最後の3取引日と7月の最初の9取引日にかけて(6月28日~7月14日)、NASDAQは通常、上昇する。この12日間の上昇は、過去36年間のうち28回発生し(確率:78%) 、過去の平均上昇率は+2.6%。今年は、この上昇相場が早く始まり、7月14日前後まで続く可能性がある。 2000年のハイテクバブル崩壊後、2002年から2009年までのNASDAQの年央の上昇は、その間に8回中3回の出現と5回の不出現という、散々な実績を残してきた。しかし、この11年間はかなり堅調で、2015年に-0.1%の軽い損失が1回あっただけで、10回も上昇している。昨年、NASDAQは12日間の期間で+4.7%の堅調な上昇を見せた。 ラリー・ウィリアムズのパートナー、 "なりた・ひろゆき"と 米アノマリーの第一人者、エール・ハーシュのあとを継いだ "ジェフリー・A・ハーシュ"による 主要市場を分析した最新相場予測レポート! ▼▼▼ご購読の詳細はこちら▼▼▼ https://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=17171&c=2011411200000 ================================================================================================================= Hirsch Holdings Inc.が提供する本レポートはあくまで参考情報であり、Hirsch Holdings Inc.および二次的に配信を行う会社は、如何なる金融商品の売買を勧めるではありません。取引を行う際はリスクを熟知した上で、完全なる自己責任において行って下さい。Hirsch Holdings Inc.および二次的に配信を行う会社は本レポートの利用あるいは取引により生ずる如何なる損害の責任を負うものではありません。なお、許可なく本レポートの全

ジェフリー・ハーシュのブログ翻訳:2021年6月21日より

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July has been Top Month of Post-Election Years 大統領選の翌年の7月はベスト 歴史的に見て、7月は第3四半期の中で最もパフォーマンスの高い月。8月と9月はほとんどがマイナスの結果となるため、7月が比較的よく見える。2009年と2010年の2回の熱い7月は、DJIAとS&P500の上昇率がともに6%を超え、また2013年と2018年の好調なパフォーマンスにより、1950年以降の7月の平均上昇率はそれぞれ+1.3%と+1.1%となっている。このような強さは、”サマー・ラリー:夏場の上昇相場"の話をかき立てるが、歴史的には季節性周期の上昇期間としては最も弱いのが7月で、誇大広告には注意して貰いたい(『ストック・トレーダーズ・アルマナック』2021年、74ページ)。 7月はNASDAQのワースト4ヶ月間の始まりで、平均+0.6%の上昇を記録し、1971年以来5番目にパフォーマンスの低い月となっている。夏の最初の月である7月は、下半期の始まりで新しい資金が流入するため、ダイナミックな取引がよく行われる。これにより、強気のスタート、SQ後の軟調な週、そして月末に向けての強さが生まれる。 1950年以降、大統領選挙翌年の7月 大統領選挙翌年の7月は、選挙後の年の月の中ではトップかそれに近い順位になっている。DJIA、S&P500、NASDAQが1位。Russell 2000は2位。このデータを詳しく調べてみると、過去の熱い7月の多くは、その前に上半期が横ばいまたは下降していたため、今年の7月も選挙後の過去の記録に並ぶという保証はない。 ラリー・ウィリアムズのパートナー、 "なりた・ひろゆき"と 米アノマリーの第一人者、エール・ハーシュのあとを継いだ "ジェフリー・A・ハーシュ"による 主要市場を分析した最新相場予測レポート! ▼▼▼ご購読の詳細はこちら▼▼▼ https://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=17171&c=2011411200000 =========================================================================================

6E - ユーロ通貨先物

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  ユーロ通貨先物(EUR/USD)のディーラー(コマーシャルズ)の売りが52週安値を更新。ディーラーは活発にユーロの売りヘッジを実行している。 5月25日に新高値をつけて、ユーロ通貨先物はプルバック。しかし、コマーシャルズは依然、売りヘッジ率を高めている。 コマーシャルズはチャート上に記した2020年8月と同じショートポジションを保持。昨年は約1ヵ月間の横ばい状態に突入した。その後、ユーロ通貨先物は上昇した。 ユーロ通貨先物は昨年8月とは違い、価格と出来高の同じ速度で上昇している。上昇モメンタムは失速していないことから、再び、ユーロ通貨先物は上昇して新高値をつける可能性を残している。

「賢者のマーケットインサイト」6月2日について

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 「賢者のマーケットインサイト」6月2日 https://www.youtube.com/watch?v=0qGCyPHlQ1s ”5月の振り返りと6月の傾向” と題して、S&P500・日経225・ドル円について解説しました。 YouTubeのチャット欄にいくつ質問が寄せられていましたが、ライブ配信中に答えることができませんので、ブログで回答を掲載します。質問が理解できていないこともありますので、的外れな回答になっている場合がありますので、ご了承くださいますようお願いいたします。 質問: NYダウも6月の騰落率が45%ぐらいですかね? 回答: トレーダーズ・アルマナックより 上表はジェフ・ハーシュがリリースしている統計から引用しています。ダウは他の指数よりも弱く、6月は12位中11位になっています。 質問: 為替の影響ですか?東京金は… 回答: 上げていない理由はいくつかあると思いますが、日本円のシーズナルをみるかぎり、4月から10月中旬まで円高基調です。 上表はドル円ではなく、日本円通貨先物なので円ドルチャートで、チャート下段はシーズナルパターンです。 質問: 下の線はなんで将来のことが書いてあるの? 回答: 上表の日本円通貨先物のチャート下段のラインのことだと思いますが、これは過去データを分析して各週(日)の傾向をライン化しています。そのため、今年のデータに関係なく、各週の傾向は事前にわかっています。 質問: ​損切りなしで、シグナルだけの売買、市場分散とかですか? 回答: ヘッジファンドの運用スタイルもいろいろあります。クォンツ系と言われる運用アプローチはプログラム化されているケースがほとんどです。そのなかでも各売買シグナルにストップをおかないことが多いです。但し、運用口座の未確定利益も含めて、設定している下落を超えたところで全てのポジションが閉じられるようにプログラムが組まれていることが多いです。そう言う意味では、ストップは設定されています。 直接、こちらに寄せられた質問: 損失に対して、「期待するリターン」を考えてトレードをされると言われました。どのように期待するリターンを計測されますか。ロスカットラインを決めて、シーズナルパターンに沿った取引を何年も繰り返すということでしょうか。 回答: “期待リターン”とは、期待収益とも言われていますが、リター

6E-ユーロ通貨先物

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 ユーロ通貨先物(EUR/USD)のディーラー(コマーシャルズ)の売りが52週安値を更新した。ディーラーは活発にユーロの売りヘッジを実行している。そのため、今後、ユーロの先物価格が下降する可能性が高まってきている。もちろん、すぐにユーロ安になると言うことではない。しかし、下落リスクをヘッジするコマーシャルズの動向は無視できない。 Barchart.com:ユーロ・COTレポート・TFFレポート TFFレポートから、ディーラーのヘッジ売りが過去3年間で最高レベルの売り持ちになっている。取組高は増加していたが、これはファンド筋のユーロ買いによる。しかし、取組高はロールダウンしてきているため、一部、利益確定のユーロ売りが出始めている。 ADXは30を下回っているため、まだ上昇モメンタムは終焉を迎えようとしていない。 OBVは高値を更新していないため、この先、ユーロ高が継続するか、疑問である。また、MFIのトレンドラインをブレイクできていない。もし、今週中にMFIのトレンドを上にブレイクできれば、年初来の新高値をつけて上昇を続けるだろう。ファンダメンタルズデータの分析では、ユーロ高を続ける可能性を示唆している。しかし、テクニカル分析では、上昇スイングの継続を疑問視しているところがある。持ち高の調整によるユーロ売りに押されて下げてくるようであれば、下げてきたところでユーロ買いに出るチャンス。完全にユーロ安トレンドに転じるとは思えない。

6C-カナダドル通貨先物

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  Barchart.com FTTレポートより カナダドル通貨先物(CAD/USD)のディーラー(コマーシャルズ)の売りが52週安値を更新した。ディーラーは活発にカナダドルの売りヘッジを実行している。そのため、今後、カナダドル通貨先物価格が下降する可能性が高まってきている。すぐにカナダドルが下落すると言うことではない。しかし、下落リスクをヘッジするコマーシャルズの動向は無視できない。 Barchart.com カナダドル通貨先物(週足)・COT・TFFレポート 過去3年間のデータをみるかぎり、ディーラーのショートポジションはかなり多い。ここで気になるのは取組高である。 6C:取組高、OBV 取組高は依然、増加中で、上昇トレンドは継続している。また、OBVも増加しているが、2017年の高値をブレイクできていない点が気になる。 6C:ADX 以前もこちらのBlogに書いたが、ADXは警告ゾーンを突発しているため、上昇トレンドの終焉は間近に迫っている。 カナダドルは原油と金との相関が強い通貨なので、どちらかの市場に調整が入るとカナダドルも追従してプルバックする可能性が高い。しかし、まだ上昇トレンドを否定するファンダメンタルズはなく、下げてきたところで買い建てる戦略になる。