COTレポート:ドルインデックス vs. ユーロ

ドルインデックスの構成要素においてユーロの比重は50%を超えているため、ドルインデックスの動きはユーロの真逆に。しかし、ドルインデックスとユーロのCOTレポートを分析しても必ずしも真逆の状況になっていない。

COTインデックス:ドルインデックス

ファンド筋とコマーシャルズのポジションが接近、または拡大したところに縦線で印した。

COTインデックス:ユーロ

ドルインデックスに印したポイントでユーロのファンド筋とコマーシャルズがクロス、または拡大。しかし、ユーロ6Eのポジション差は拡大した状態が続いている。このインデックスは過去六ヵ月間のデータをもとにしているが、6ヶ月という期間の間では、ユーロ6Eのポジションに大きな変化がおきていない。

そもそも通貨先物市場の取引量は相対取引の証拠金取引に比べてかなり少ない。そのため、FXトレーダーはCOTレポートを軽視しているように思う。確かに取引量は重要。しかし、トレーダーとしてより注目するべきは取組高とグループ別のネットポジション。その点をカバーしているデータ、グラフが少ないがMovement Capital社が提供しているグラフは取組高をもとに修正したグラフを提供している。

ドルインデックス

ユーロ6E

ドルインデックスのコマーシャルズは50%をこえてネットロングになっている。一方で、ユーロ6Eのファンド筋は90%をこえているる。ポジションは取組高をもとに修正しているが、ユーロ6Eのファンド筋のポジションはネットロング状態になっている。このような状態では50%のクロスは期待できないため、70/30がとても重要になっている。

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