NKD - CME日経225先物


 大証日経225先物市場には、CFTCが発行しているCOTレポートのような取引明細区分データがない。そこで、CME日経225先物のデータを代用して分析する。


2020年12月の最終週に12月の第3週の安値を割って下げる場面もあったが、ブレイクダウンは失敗に終わり、2021年1月の第1週に先月の高値をブレイクして上昇に転じた。

その頃、トレンドの強さを示すADXはすでに40を超えて警告ゾーンに突入し、COT代用指数はコマーシャルズによる売りがかなり溜まってきていた。週足データでみるかぎり、上昇トレンドは継続中であるが、ADXはトレンドの終焉が間近に迫っていることを警告している。また、引き続き、コマーシャルズは売りヘッジポジションを積み上げてきている。

CME日経225先物市場は転換時期にきているのか、シーズナルチャートを使って確認する。

日経225指数はここまでシーズナルパターンに反して上昇してきている。この上昇トレンドの強さはADXの上昇を裏付けている。しかし、ADXは40を超えて警告ゾーンに突入している。また、シーズナルパターンによると、日経225指数は1月15日から21日まで下降する時期と示されている。


NY銅先物市場はCME日経225先物を約5日、先行している。ラリー・ウィリアムズは中期展望に着眼することが多い。しかし、ここでは他市場をもとにしたフォーキャストラインのなかでも短期先行市場であるNY銅先物市場に注目する。1月15日から短期フォーキャストラインは下降している。これはシーズナルパターンと一致している。CME日経225先物は15日から22日まで押されてくる可能性が極めて高い。上昇トレンドでロングしている場合はトレーリングストップをマーケットに近づけてディフェンスモードにスイッチする時期にきている。但し、長期上昇トレンドが下降へ転じる兆しはなく、下げてきたところで、再び買い建てることになる。





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