シーズナルパターンに反したときの対応について

 2021年5月12日に出演したラジオNIKKEI「賢者のマーケットインサイト」のなかでシーズナルパターンに反したときの対応について話しました:

https://www.youtube.com/watch?v=5DAlaGkHKVE

この対応について質問が届きましたので、ここで質問と回答を掲載します;

質問1:

ADXを使われていました。14ですと、反応が遅いので、パラメータが「7」のように思いました。「7」を使われていますか。


回答1

通常、パラメータは7に設定しています。しかし、これといったマジックナンバーはないと思います。


質問2:

反したときの買いで、最初は、8日の陽線、終値1756.5をブレイクしたときですが、次は、29日の陰線、高値1789.9をブレイクしたときになっています。終値、高値どちらを優先されていらっしゃいますか。


回答2:
通常は高値を転換ポイントとして買いシグナルを模索しますが、これまでの検証では終最高値は自然とレジスタンスになっていることが多いため、転換点として捉えています。


質問3:
反したときの買いで、最初は、3月31日からの上昇波動の8日の終値の高値をブレイクしたときですが、次は4月13日からの上昇波動の高値21日(図:赤色の矢印)ではなく、2日前の高値をブレイクしたときになっています。どのような基準で高値を決められていらっしゃいますか。

回答3:
英語だとSwing Highというポイントが高値としています。

質問4:
損失をしたとき、途転の倍返しで損失を埋めようとする戦略ですが、すぐに手仕舞うように言われました。損失がなくなれば手仕舞うのでしょうか。あるいは、裁量でなく、例えばADX(7)が反転、ヒストグラム減少(図:紫色の矢印)のようなテクニカル指標を使うのでしょうか。

回答4:
仕切りポイントはトレードルール(ここではシーズナルパターンに反したとき)を検証したときに決めます。一つの例として、平均損益を参考に、どのポイントで仕切ると良いか検証します。ラリー・ウィリアムズはポジションをもってから最低一取引日、保有してから、最初に利益がでた寄付という“Bail Out“を紹介しています。この仕切り方は調べると素晴らしい出口になっています。

質問5:
シーズナルパターンに反したとき、ADXの上昇と直近の高値を超えたとき、仕掛けられました。逆に、シーズナルパターンに沿った仕掛けはどうされますか。短期間で反転を繰り返すのでADX(7)でも遅い仕掛けのように思われます。ADXが上昇していないとき、トレンドがないとみなして、%R(4)(図:橙色の矢印)など使った逆張りでしかけるのでしょうか。それとも、目先の安値(図:赤色の矢印)を確認して仕掛けるのでしょうか。

回答5:
シーズナルパターンにそったトレードはその方向へ仕掛けますが、売買シグナルを探す必要があります。例えば、前日の高値を超えたところで買いシグナルとするなどです。ADXが上昇していない場合、トレンドレスではなくトレンドが弱いと判断しています。トレンドの定義にADXは使っていません。トレンドの定義は各自の判断によると思います。ADXが上昇していなく、トレンドが弱いなか、一般論として、高値買いは推奨できません。また、指摘通り、ADX(7)の上昇を確認してから仕掛けると遅いときが多く、長くポジションを保有できません。







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