6E-ユーロ通貨先物


 ユーロ通貨先物(EUR/USD)のディーラー(コマーシャルズ)の売りが52週安値を更新した。ディーラーは活発にユーロの売りヘッジを実行している。そのため、今後、ユーロの先物価格が下降する可能性が高まってきている。もちろん、すぐにユーロ安になると言うことではない。しかし、下落リスクをヘッジするコマーシャルズの動向は無視できない。


Barchart.com:ユーロ・COTレポート・TFFレポート


TFFレポートから、ディーラーのヘッジ売りが過去3年間で最高レベルの売り持ちになっている。取組高は増加していたが、これはファンド筋のユーロ買いによる。しかし、取組高はロールダウンしてきているため、一部、利益確定のユーロ売りが出始めている。



ADXは30を下回っているため、まだ上昇モメンタムは終焉を迎えようとしていない。


OBVは高値を更新していないため、この先、ユーロ高が継続するか、疑問である。また、MFIのトレンドラインをブレイクできていない。もし、今週中にMFIのトレンドを上にブレイクできれば、年初来の新高値をつけて上昇を続けるだろう。ファンダメンタルズデータの分析では、ユーロ高を続ける可能性を示唆している。しかし、テクニカル分析では、上昇スイングの継続を疑問視しているところがある。持ち高の調整によるユーロ売りに押されて下げてくるようであれば、下げてきたところでユーロ買いに出るチャンス。完全にユーロ安トレンドに転じるとは思えない。


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