ジェフリー・ハーシュのブログ翻訳:2021年7月19日より

 DJIA Down Friday/Down Monday: Historically an Ominous Warning

ダウ30種工業指数(DJIA)の金曜・月曜の連続下げ: 歴史的には不吉な警告


DJIAの金曜・月曜連続下げ前と後のパフォーマンス: 2000年以降

今日の下げは、2021年に入って二度目のDJIAの金曜・月曜の連続下げが引き金となったようだ。DJIAの*金曜・月曜**の連続下げの組み合わせは、むしろ一貫して不吉な警告となっているが、これらは市場の重要な転換点(トップとボトム)でも発生している。前回は21年1月に発生している。このときは、月曜日の終値(1/25/21)から金曜日の終値(1/29/2021)までの間にDJIAが-3.16%下落したが、2月の第1週にはすぐにその損失を回復した。

2000年1月1日から今日の引けまで、DJIAの金曜・月曜の連続下げ(DF/DM)は、今日を含めて221回ある。DJIAの終値が7取引日以内の高値から90取引日以内の安値まで、212回下落し(96%)、平均損失は-7.21%となっている。DF/DMに続く下落は、ベアマーケットの年に大きく、ブルマーケットの年には穏やかである(Stock Trader's Almanac 2021の76ページ参照)。DJIAがその後90取引日以内に下落しなかった8回は、2002年10月7日、2003年5月19日、2003年11月17日、2014年2月3日、2014年10月13日、2016年10月31日、2017年9月25日、2017年10月9日のDF/DM後である。

DF/DMの月曜日の終値をその後の下落(下値)の起点とした場合、DJIAはその後の90取引日で平均-5.73%下落したが、それ以上の下落が見られなかったのは38回ある。上のチャートでは、DJIAのDF/DMの前の30取引日と後の60取引日を、月曜日以降に下値がつかなかった38回分と並べてプロットしている。

上記のチャートに基づいて、もしDJIAが約4から7取引日以内に最近の損失をリカバリーできれば、先日発生したDF/DMが下落の大部分を占めていた可能性がある。つまり、これ以上あまりさげていない。しかし、この期間後、DJIAが現在とほぼ同じレベルかそれよりも低い場合、今後90取引日の間に追加の損失が発生する可能性が高くなる。

*金曜日またはその週の最終取引日
**月曜または翌週の最初の取引日

ラリー・ウィリアムズのパートナー、 "なりた・ひろゆき"と
米アノマリーの第一人者、エール・ハーシュのあとを継いだ "ジェフリー・A・ハーシュ"による
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