ジェフリー・ハーシュのブログ翻訳:2021年7月8日より

 Diverging Breadth and Frothy Sentiment

乖離したマーケット・ブレスと泡立つセンチメント




今日(7/8)の暴落は、騰落ADラインの不意を突くものではない。上のチャートにあるように、S&P 500とNASDAQが昨日小幅な新高値を記録し、DJIAが先週金曜日に新高値を記録したがマーケット・ブレス(上昇・下降銘柄数)は乖離している。NYSE総合とS&P500のブレスは先週横ばいで、Russell 2000とNASDAQのレッドは明らかに下降していた。これは市場が息切れしていることを示している。上昇銘柄数が下降銘柄数を上回ることができず、NASDAQとRussell 2000の場合は先週、下降銘柄数が上昇銘柄数を上回っていた。

マーケット・ブレスの最悪なシナリオが、7月中旬から10月までの季節的に最も低迷する時期、別名「ワースト4ヶ月間」の始まりと一致した。また、強気派の感情は危険なレベルに達しており、弱気派も減っていた。下のチャートは、インベスターズインテリジェンス社の米国アドバイザーセンチメントレポートからの引用で、強気のアドバイザーの割合と弱気のアドバイザーの割合の差を示している。これが40を超えると警告のサインで、ブルが60.8%、ベアが15.5%で、その差は45.3%になっていた。


当社が長年フォローしているバロンズの「マーケット・ラボ」で網羅されている週次のCBOE株式のプット/コール・レシオも、最近は極めて楽観的なレベルに達している。プット/コールは、5月の安値である0.59というちょっとした恐怖レベルから、6月の最初の2週間は0.41まで後退し、この2週間は0.43と0.44を記録した。4月22日にS&P500とDJIAのベスト6ヶ月間のMACD売りシグナルを出して以来、当社は守りに入ってニュートラルな姿勢をとっており、ナスダックのベスト8ヶ月間のMACD売りシグナルが間近に迫っていることに備えている。

ラリー・ウィリアムズのパートナー、 "なりた・ひろゆき"と
米アノマリーの第一人者、エール・ハーシュのあとを継いだ "ジェフリー・A・ハーシュ"による
主要市場を分析した最新相場予測レポート!
▼▼▼ご購読の詳細はこちら▼▼▼

https://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=17171&c=2011411200000


===================================================================================================================================================
Hirsch Holdings Inc.が提供する本レポートはあくまで参考情報であり、Hirsch Holdings Inc.および二次的に配信を行う会社は、如何なる金融商品の売買を勧めるではありません。取引を行う際はリスクを熟知した上で、完全なる自己責任において行って下さい。Hirsch Holdings Inc.および二次的に配信を行う会社は本レポートの利用あるいは取引により生ずる如何なる損害の責任を負うものではありません。なお、許可なく本レポートの全部もしくは一部の転送、複製、転用、検索可能システムへの保存はご遠慮ください。


このブログの人気の投稿

出来高プロファイルとオプションの取組高:NY金先物

COTを使った分析:ゴールド