ジェフリー･ハーシュのブログ翻訳：2021年10月18日より
Happy Anniversary ’87 Crash!
ハッピーアニバーサリー： 87年クラッシュ
"考えを変えた市場ほど強力なものはない" - アート・キャシン
S&P 500
1987 vs. 2021
87年の大暴落から34周年を迎えるにあたり、物事を整理してみよう。この歴史的な一件を知らない方もいるだろう。1987年10月19日、株式市場は1日のうちで最大の損失率を記録した（DJIAは22.6％、S&P500は20.5％）。市場を永遠に変えた日となった。
上の引用文は、由緒あるアート・キャシンによる今朝のマーケット・コメントからのもの。彼はいつものウィットと知恵で、悪名高いブラックマンデーの原因と、翌日の市場を救った "Plunge Protection Team：急落阻止チーム"(PPT)の様子を鮮明に捉えている。
このチャートでわかるように、PPTは急落を食い止めることができたが、市場のボラティリティは1987年の残りの期間、そして1988年の初めまで続いた。2021年のように、9月2日にS&P 500が年初来で20.8%上昇した後、約5%の修正を行ったような年には、10月恐怖症と呼ばれ、暴落や大暴落への恐怖心が強まる。10月の残りの期間はボラティルで軟調に推移すると予想されているが、1987年に起こったことが2021年の10月にも起こる可能性はない。
まず、市場は1984年7月の安値から3年間にわたって大暴落し、1987年8月25日のDJIAは前年同期比43.6%増であったが、これは今年の20.8%増とは比べものにならない。今年の5月から9月にかけての11.7%の上昇は、1987年5月から8月にかけての21%の上昇に比べると見劣りする。確かに市場は2020年3月のコビットの安値から約2倍になっているが、過大評価、金利、地政学的なシナリオは1987年の時ほど不安定ではない。
さらに、1987年の大暴落の後、規制当局は、必要に応じて取引を停止し、市場を閉鎖するサーキットブレーカーを様々なレベルで追加し、市場が1日にこれほど大きく下落することはもはや許されない。そして、PPTはさらに強力に進化した。
しかし、アートが述べているように、市場は強力な力を持っており、2020年3月のCovid-19に襲われたとき、2010年5月の「フラッシュ・クラッシュ」、2008年10月の救済計画が否決された時のように、これらのサーキットブレーカーを限界まで押し進める。
インフレ率の上昇、エネルギーコストの高騰、サプライチェーンの混乱などは、短期的には株式市場の上昇を抑制する可能性がある。また、FRBは利上げの予定時期を早めている。FRBは第4四半期に債券購入のテーパリングを開始することを発表する予定。当社は、FRBが徐々に行動を起こすと予想しているが、これは市場にとっては依然としてプラスになる。
来年は中間選挙の影響で、経済、金融、ファンダメンタルズ、地政学的な逆風を受けやすくなるため、強気になれない可能性は高いが、今のところ、季節的に強い追い風が吹いているため、2022年初頭から中旬にかけて市場を持ち上げることができるだろう。
10月8日、当社はDJIA、S&P500、NASDAQの季節性MACD買いシグナルを発表した。
ラリー・ウィリアムズのパートナー、 "なりた・ひろゆき"と
米アノマリーの第一人者、エール・ハーシュのあとを継いだ "ジェフリー・A・ハーシュ"による
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