ジェフリー・ハーシュのブログ翻訳:2021年12月2日より

 

December Almanac: Small Cap Effect & Santa Claus Rally

12月のカレンダー: 小型株の効果とサンタクロース・ラリー


12月の取引はホリデーシーズンの影響を受け、一カ月を通して買いのバイアスがかかる。しかし、月の前半は、節税対策の売りや年末のポートフォリオ再編が始まるため、軟調な地合いになる。いずれにしても、12月は市場の季節性と重要なイベントが目白押しである。

 

12 月は、1950 年以来、S&P 500 DJIAの月としては第 3 位で、各指数の 平均上昇率は +1.5%Russell 20001979年)では第2位、NASDAQ1971年)とRussell 10001979年)では第3位の月。DJIA2018年に1931年以来、最悪の12月のパフォーマンスを記録し、1901年まで遡っても4番目に悪い12月となった。しかし、市場が12月に急激に下落することはめったになく、2018年の再現は考えにくい。12月に下落するときは、たいてい市場の転換点、つまり天井や底に近いとき。12月に向けて市場が素晴らしい上昇を見せた場合、12月の前半に市場はプルバックすることがある。

 

大統領選挙の翌年は、過去17回で12月の順位は、S&P5007位、NASDAQ7位、DJIA5位と低迷している。小型株のRussell 2000は、選挙翌年の12月に不調になっている。1981年以降、選挙後の12月にRussell 2000が値下がりしたのは10回中3回。この10回の小型株の平均上昇率は2.2%と堅調。

 

1950年以降、大統領選挙翌年の12


小型株が大型株をアウトパフォームし始めるのは、月の半ば近く(早めの1月効果)になる傾向があり、当社の「Free Lunch:フリー・ランチ」戦略は、トリプルウッチングの金曜日に52週安値を更新した銘柄に投資する。アルマナック・インベスター・アラートは12月20日のオープン前に送信され、「フリー・ランチ」銘柄が記載されている。「サンタクロース・ラリー」は、12月27日のオープン時に始まり、2022年の第2取引日まで続く。1969年以降、この7取引日のレンジでのS&P500の平均上昇率は+1.3%と高い水準になっている。


新年最初の指標がサンタクロース・ラリー(SCR)。SCRが実現しなかった年は、横ばいか下降することが多い。SCR(その年の最後の5取引日と新年の最初の2取引日)が発生しなかった過去6回は、3つの横ばいの年(1994年、2004年、2015年)と2つの厄介なベアマーケット(2000年、2008年)、そして2016年2月に終了したマイルドなベア。イェール・ハーシュの今では有名な名言、"サンタクロースがあらわれないと、ベアがウォール街にやってくるかもしれない"。



ラリー・ウィリアムズのパートナー、 "なりた・ひろゆき"と

米アノマリーの第一人者、エール・ハーシュのあとを継いだ "ジェフリー・A・ハーシュ"による

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