ジェフリー・ハーシュのブログ翻訳:2022年1月11日より

 DJIA Bullishly Erases Down Friday/Down Monday Losses

ダウ30種工業の強気が失わせる金曜・月曜の連続下げ

 

2000年以降、金曜・月曜の連続下げ前と後のダウ30種工業

月曜日の相場下落は、2022年最初のDJIAの金曜・月曜の連続下げ(DF/DM)となった。DJIADF/DMはかなり不吉な警告となっているが、市場の重要な転換点(トップとボトム)で発生したこともある。このパターンは前回、12月に発生していたが、FRBとオミクロン変異株の到来はすでに市場にストレスを与え、市場心理はやや険悪になっていた。その2021年最後のDF/DMは、DJIAがすぐに損失を回復し、月曜日の終値(12/20/2021)から年末にかけて+4.03%上昇し、終値で史上最高値を更新したことから、市場にとって強気の転換点となった。

 

200011日以降、本日(22111)までのDJIADF/DMは、本日を含め227回、起きている。DJIAの終値が7日以内の最高終値から90日以内の最安終値までの期間で218回下落し、平均-7.10%の損失を記録している。DF/DMに続く下落は、弱気相場の年には大きく、強気相場の年には穏やかである(Stock Trader's Almanac 202278ページを参照)DJIA90(営業日ベース)以内に下落しなかったのは、2002107日、2003519日、20031117日、201423日、20141013日、20161031日、2017925日、2017109日のDF/DM後の8回のみ。(12月のDF/DM90日の期間内)

DF/DMの月曜日の終値をその後の下落(下値)の起点とした場合、DJIAはその後90日で平均-5.60%下落しているが、それ以上下落しなかったのは38回ある。上図は、DJIADF/DMが発生する30取引日前と60取引日後、月曜日以降に安値がつかなかった38回と並べてプロットした。

 

本日の終値で、DJIADF/DMの損失をすべて取り戻し、過去のDF/DMに基づくと、これ以上の下落はないように思う。もし、想定通りであれば、COVID-19の感染拡大のなか、米経済は持ちこたえ続け、FRBが過度に積極的な金融引き締めに走らなければ、DJIAはすぐに最高値を更新する可能性がある。

 

*金曜日または週の最終取引日

**月曜日または翌週の最初の取引日


ラリー・ウィリアムズのパートナー、 "なりた・ひろゆき"と

米アノマリーの第一人者、エール・ハーシュのあとを継いだ "ジェフリー・A・ハーシュ"による

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