ジェフリー・ハーシュのブログ翻訳:2022年3月14日より

 Beware the Ides of March

315日に要注意

ダウ30種工業平均(日足)

3月のイデス前夜(3月14日)、DJIAは2022年に入って、6回目の金曜・月曜の連続下げを記録した。これは、戦争、FRB、インフレと言ったニュースヘッドラインのリスクを象徴している。多くの投資家は明らかに逃げ腰になっている。しかし、2月24日の安値付近が今日もサポートされたことはせめてもの救い。それでも、このサポートは確かに弱い。次のサポートは、21年3月の安値付近で、DJIAでは31,000、S&Pでは3,875、NASDAQでは12,500、NDXでは13,000あたりである。Russell 2000は、1,900の上でサポートされている。

ジュリアス・シーザーは「Beware the Ides of March: 3月15日に気をつけろ」という有名な警告を聞き入れなかったが、投資家はこのような警告に気をつけているとよいことがある。株式市場は月の後半に下落する傾向があり、時にはかなり急激な下落もある。3月は相場が不安定な時期。第1四半期が終わり、トリプル・ウィッチングのメジャーSQに向けて不安定になる。ウォール街の投資家は分散投資でこの局面を乗り越えようとしている。このような戦略は現在、連日の戦争報道、FRBの数年ぶりの利上げ、そして高いインフレ率によって苦戦を強いられている。

3月のSQ週は、近年、かなり強気である。しかし、その翌週は真逆で、DJIAは過去34年のうち22回下げており、しかも頻繁に急落している。2018年、DJIAは1,413ポイント(-5.67%)を失った。SQ翌週のパフォーマンスは2000年の4.88%、2007年の3.06%、2009年の6.84%、2011年の3.05%、2020年の12.84%と注目すべきで、この歴史的にパフォーマンスが低い時間枠の珍しい例外となっている。

恐怖心は高く、センチメントは低く、どちらも極端な逆張り買いレベルに近い。インベスターズ・インテリジェンスは、米国ウィークリー・レビューで、"アドバイザーズのセンチメントとセリング・クライマックス(2月25日)の両方が、著しい市場の弱さは示し、購入候補を選別する時期にきている "と指摘。2000年、2003年、2009年、2020年に経験したように、3月の相場が極端なトレンドから反転することは珍しいことではない。この不安定な状況から脱却の兆しがみえてくれば、株価は上昇する可能性が高い。



ラリー・ウィリアムズのパートナー、 "なりた・ひろゆき"と

米アノマリーの第一人者、エール・ハーシュのあとを継いだ "ジェフリー・A・ハーシュ"による

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