ジェフリー・ハーシュのブログ翻訳:2022年3月4日より

 Russia-Ukraine Invasion Low Holding

ロシアーウクライナ侵攻の底値が維持


ロシアがウクライナに侵攻してから一週間余りが経過した。朗報は、侵攻開始につけた最初の底値が今のところ維持されていること。このチャートでわかるように、もし223日の終値と224日の日中安値が維持されなければ、次のサポートレベルは20213月安値、NDX12,250S&P3,750のあたりとなる。

 

ロシアがウクライナに侵攻したことで、(なぜロシアが国境沿いに軍を集めているのか)一つの不確定要素が取り除かれたが、市場が整理しなければならないことは無数にある。市場のボラティリティは上昇を続けているが、今のところパンデミック開始時のような急激な上昇には至っていない。

 

ウクライナはこれまでロシア軍への抵抗に成功し、国際社会は限られた能力でロシアとその支持勢力に制裁を加えている。ウクライナで最終的に何が起こるかはまだわからないが、戦争の結果にかかわらず、ロシアの現指導部が大多数の国から永遠に敬遠されることはますます明白である。人的被害や経済的影響も長期に及ぶと思われる。

 

先週、当社は、現在の出来事に何らかの方向性を見出すために、過去の地政学的・エネルギー的危機の表を公開した。この表から読み取れることは、市場は常に上昇する道を見つけるが、そのタイミングは危機期間の長さと続く影響に大きく左右されるということ。

 

キューバ危機のように国内経済が比較的健全な時期に発生した危機は、中長期的な相場にほとんど影響を与えないが、アラブの石油禁輸はただでさえ厳しい経済状況を更に悪化させただけである。今回のウクライナ危機は、米国経済と市場が比較的健全な時期に発生したものであり、状況が大幅にエスカレートしない限り、現在のボラティリティはいずれ落ち着き、これまでの歴史から、市場は上昇に転じると考えるのが妥当である。

 

今年は中間選挙年なので、第1四半期から第2四半期、第3四半期にかけては不安定な相場が続き、やがて足元が固まるということも、歴史的に全くないわけではない。また、中間選挙年の大底が今年は早めに訪れる可能性もある。引き続きストップをおいて、投資戦略に集中し、現金を運用に回す準備をする。






ラリー・ウィリアムズのパートナー、 "なりた・ひろゆき"と

米アノマリーの第一人者、エール・ハーシュのあとを継いだ "ジェフリー・A・ハーシュ"による

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